今年もやってくる。Appleの一大イベントWWDC(ワールドワイド・デベロッパーズ・カンファレンス)。
WWDCはソフトウェア開発者向けのイベントですが、新しいOSの発表やハードウェアの発表があり開発者だけでなくApple製品のユーザーからも注目が集まるイベントです。今年のWWDCでは、最新のiOS、iPadOS、macOS、watchOS、tvOSに加えて、今年の2月に発売されたばかりのApple Vision Proに搭載されるvisionOSも紹介されるようで、今年も充実した内容の発表が期待できます。
Appleのワールドワイドデベロッパリレーションズ担当バイスプレジデントであるスーザン・プレスコット氏はWWDC2024について次のように述べています。
「私たちは、テクノロジーとコミュニティの特別な1週間となるWWDC24で、世界中のデベロッパのみなさんとつながることを非常に楽しみにしています。WWDCは、新しいアイデアを共有するために、そしてすばらしいデベロッパのみなさんがさらに素晴らしいものを作れるよう、革新的なツールとリソースを提供してサポートするためにあります」
出典:Apple Newsroom
注目はiOS18とAI機能
今回発表されるiOS18は大規模アップデートが期待されています。グリット状にアプリを好きなように配置できる自由なホーム画面のカスタマイズが可能になるようで、UIの向上が期待できます。
そして、iOSと同時に注目されているのがAI機能です。昨年は、マイクロソフトやグーグルなど巨大テック企業が次々にLLMやAIツールを発表していく中で、唯一AppleだけAIに関する何らかの発表をしませんでした。しかし、Appleは着実にAIに関する準備を進めており、その成果が今年のWWDCに出てくると期待されています。
ティムクック氏が今年の年次株主総会や決算説明会で生成AIについて言及していることや、Appleのワールドワイド・マーケティング担当上級副社長を務めるグレッグ・ジョズウィアック氏のXには次のような投稿がされました。
Mark your calendars for #WWDC24, June 10-14. It’s going to be Absolutely Incredible! pic.twitter.com/YIln5972ZD
— Greg Joswiak (@gregjoz) March 26, 2024
最後の「Absolutely Incredible」だけ頭文字が大文字になっていて、繋げるとAIになります。これはもう完全な匂わせ投稿です。そのため、今年のWWDCでは新たなAI機能が発表される可能性が高いです。
どういった形のAI機能が発表されるかは分かりませんが、おそらくSiriやKeynote、Apple musicといったAppleの既存の製品・サービスに生成AIを組み合わせた形で発表されるかもしれません。もしくわLLM(大規模言語モデル)の発表とか。もしApple独自のLLMが発表になれば大きな話題になります。
ライブ配信はおそらく、日本時間の6月11日午前2時から
イベントはオンラインで開催され、Youtubeと公式サイトでライブ配信がされるようです。どんな内容になるのか楽しみですね。ソフトウェア関連の発表も楽しみですけど、個人的にはM3 Mac Studioが発表されないか期待しています。