Qualcommは9月4日に、ドイツ共和国ベルリン市内にて、新プロセッサの「Snapdragon X Plus 8-Core」を発表しました。
現在、「Snapdragon X」シリーズには、「Snapdragon X Elite」と「Snapdragon X Plus 10-core」があり、このプロセッサを搭載したPCが販売されていますが、今回の新プロセッサは、コア数を減らした下位モデルとなります。
同社のCEOであるクリスチアーノ・アーモン氏は、「新しいSnapdragon X Plus 8-coreの役割は、もっと多くの価格帯にCopilot+ PCを提供し、より多くのユーザーに届けることだ」と述べているようで、実際、本プロセッサは、コア数は減っているものの、搭載されているNPUは、「Copilot+ PC」の準拠条件をクリアした45TOPSの性能を持っています。
他社と比較したシングルコア性能
また、アーモン氏は、同プロセッサのシングルコア性能について、既に発売されている「Core Ultra 9 185H」、「Ryzen 9 HX 370」と比較したデータをもとに、Core Ultraとの比較では同じ15Wで51%高い性能を発揮、ピーク性能がQualcommの製品と同じ性能を発揮させるには180%多い消費電力が必要。Ryzenとの比較では、同じ15Wで12%高い性能を発揮し、同じピーク性能だと43%多い消費電力が必要だと述べています。
先日、発表された「Core Ultraプロセッサー シリーズ2」と比較したデータではありませんが、下位モデルとは言っても、まずまずの性能と高い電力効率を持っているといった感じですかね。
アーモン氏は、「今回発表するSnapdragon X Plus 8-coreで、Copilot+ PCを700~800ドル(約10万円~11.5万円)の価格帯へとレンジを広げることが可能」と述べているようで、本プロセッサは、低価格でも「Copilot+ PC」が手に入るきっかけになるかもしれません。
搭載PCは、エイサー、ASUS、Dell、HP、レノボ、サムスンなどの大手OEMメーカーから発売される予定です。
Source:https://www.qualcomm.com/products/mobile/snapdragon/laptops-and-tablets/snapdragon-x-plus