4月17日サムスン電子は、業界最高速度を誇る10.7Gbpsの「LPDDR5X DRAM」の開発に成功したと発表しました。(LPDDRとはモバイル端末向けのメモリ規格のことです。)
AIを端末上で実行する「オンデバイスAI(On-device AI)」市場が急速に拡大していることを踏まえて、サムスンは、今回の「LPDDR5X DRAM」を最も小さいチップで実現した低電力・高性能メモリーソリューションであり、オンデバイスAI時代に最も適しているとしています。
「LPDDR5X DRAM」は、前世代製品に比べ、性能が25%、容量が30%以上向上し、モバイルDRAMの単一パッケージで最大32GBに対応しています。
また、性能と速度に応じて電力を調整できる「電力可変最適化技術」と「低電力動作区間拡大技術」などを用いることで、前世代製品に比べて消費電力が約25%改善しています。
これにより、サムスンは、モバイル機器において重要な長いバッテリー使用時間を提供、サーバーではデータ処理にかかるエネルギーを減らすことができため、総保有コストの削減が可能になるとしています。
「LPDDR5X DRAM」は、モバイルアプリケーションプロセッサおよびモバイルメーカーとコラボレーションを行い、製品を検証した上で、2024年下半期に量産される予定です。