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PコアとEコア、それぞれの違いや搭載されている主な製品について

PコアとEコア、それぞれの違いや2つのコアを搭載する主な製品について解説
写真:Adobe Stock

intelやQualcomm製などのCPUには、PコアEコアと呼ばれる2つのコアが搭載されていることがあります。PCで行われる処理を、この2つのコアが臨機応変に対応することでパソコン全体のパフォーマンスを上げているのですが、この記事では、そんなPコアとEコアについて解説したいと思います。

それぞれのコアの特徴

Pコア

PコアはPerformanceコアと呼ばれる、いわゆる高性能コアのことで、名前の通り、消費電力を気にせずピーク性能を高めるよう設計されているコアになります。アプリケーションの起動やAIの推論など、特に負荷のかかる処理を割り当てられることが多いコアです。

Eコア

一方で、EコアはEfficiencyコアと呼ばれる、いわゆる高効率コアになります。アイドル状態時など、PコアからEコアに切り替えることで、消費電力を抑えることができます。リソースが限られているモバイル端末などでは、効率的にEコアを活用することがバッテリー駆動時間を伸ばす鍵になります。

また、intel製のCPUに搭載されているEコアは、Pコアと違ってハイパースレッディング(1つの物理コアを論理的に2つのコアとして動作させる機能)に対応していないため、第12世代Coreシリーズからは、16コア24スレッド(Core i7-13700F)のように単純にスレッド数が2倍にならなくなりました。

PコアとEコアの違い

それぞれの特徴を踏まえて上で、大雑把に言うと「ハイパフォーマンスを目的としているのがPコア、省電力を目的としているのがEコア」というのが2つのコアの違いになります。

また、intelのハイパースレッディングに対応しているかや、基本的に物理的なサイズがPコアよりもEコアの方が小さいといった違いもあります。

intel第12世代Coreプロセッサの解説図 Eコア4つでPコア1つ分の大きさとなっている 写真:intel
AppleのM4チップのCPU解説図 4つのPコアよりも6つのEコアのほうが小さいことが分かる 写真:Apple

Pコア、Eコアを搭載する主な製品

intel

写真:intel
  • Core Ultraプロセッサ
  • 第12世代以降のCore iプロセッサ

intelがPコア、Eコアの併用を初めたのは第12世代のCore iシリーズからです。その後、13世代、14世代と続き、次世代のCore UltraプロセッサでもPコア、Eコアが搭載されています。また、このCore Ultraプロセッサでは、さらに低消費電力で動作する「低電力効率コア」やAI処理に特化したNPUが搭載されるようになりました。

Qualcomm

Qualcomm製のプロセッサは主にスマートフォンに搭載されることが多いですが、iPhoneに搭載されているAチップもPコアとEコアの両方を搭載しています。

Apple

写真:Apple
  • iPhoneのAチップ
  • MacのMチップ

iPhoneに搭載されているAチップは、以前からPコアとEコアを搭載していましたが、Macシリーズでは、intel製チップの採用を辞め、Appleの自社製チップであるMチップに切り替えてからPコアとEコアが搭載されるようになりました。

まとめ

以上、PコアとEコアについて簡単に解説しました。スマートフォンやノートPCなど、電力に限りがあるモバイル端末では、駆動時間を伸ばすためにPコアとEコアの併用が欠かせません。各CPUによってPコアとEコア、それぞれのコア数が変わったりするので、自分の使っている製品がどんなコア構成になっているか気になった方は、ぜひ調べてみて下さい。

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