iPhone 13初めてiPhone SEが登場したのは、今から8年前の2016年。当時、iPhone 5sの筐体をもとにしたデザインは、小型のiPhoneを欲しがるユーザーの声に応えました。それから、4年後の2020年にフルモデルチェンジされ、iPhone 8をもとにしたデザインに。それから2年後の2022年には中身のチップが、当時最新だったiPhone 13と同じチップへと変更されるマイナーチェンジが施されました。現在の第3世代目となるiPhone SEは、最初のモデル(iPhone 5sをもとにしたデザイン)よりもサイズが大きくなったものの、Proやノーマルモデルと比べると随分と小さく、今でも小型機種を好むユーザーに好まれています。また、今のiPhone SEは劣化版ではあるものの、現iPhoneの中で唯一、指紋認証が使えるホームボタンを搭載していたり、機能をそぎ落とすことで低価格に抑えているなど、通常のiPhoneにはない魅力や特徴があります。
そんなiPhone SEですが、2020年のフルモデルチェンジからおよそ4年が経とうとしており、新たな次世代モデルiPhone SE 4(第4世代目)の登場が噂されています。発売時期に関して、最も噂されている時期は2025年です。2025年中のどのあたりかは、まだ明確ではありませんがおそらく3月かWWDCのイベントがある5月ではないかと言われています。
2代目SEでは、5sから8のデザインへとフルモデルチェンジがされましたが、今回のiPhone SE 4は、48メガピクセルのシングルメインカメラの搭載、SEシリーズ初のノッチディスプレイやOLEDディスプレイの搭載など、iPhone SE独自のデザインで登場する可能性が高いです。個人的には、これらの特徴を踏まえて、今までのiPhoneの中で一番近いデザインはiPhone XRかな…と。そのほかにも、iPhone 16で期待される高速充電バッテリー技術の搭載も噂されています。
そして、iPhone SE 4に搭載されるチップですが、これはiPhone SEが登場する時点での最新チップ(つまりiPhone16シリーズのチップ)が搭載される可能性が高いです。第3世代目のiPhone SE 3が当時最新だったiPhone 13のA15チップが搭載されたからというのも理由の一つですが、もう一つは、来年中に公開される予定のApple Intelligenceです。
Appleは今秋にリリースするiOS 18、iPadOS 18、macOS SequoiaにApple Intelligenceを搭載することで、iPhone、iPad、Macを中心にAppleのハードウェアとAIの統合を目指しています。現在、Apple Intelligenceを利用できる機器は、iPhone 15 Pro、iPhone 15 Pro Max、M1以降を搭載したiPadとMacに限られており、iPhoneでAIを利用するには、それなりに高性能なチップとスペックが必要となっています。今年のiPhone 16シリーズでは、Apple Intelligenceを利用できるように、最新のチップを搭載すると考えられますが、もし来年に登場すると噂されているiPhone SE 4でもApple Intelligenceを利用できるようにするには、最新の高性能チップが必要となるのです。
つまり、次のiPhone SEではカメラやディスプレイはもちろん、チップも大幅に刷新される可能性があるため、かなり期待のできる機種になるのではないでしょうか。現モデルは、小型ボディやホームボタンなど魅力的ではあるものの、最近のスマートフォンと比べると古臭さが強くなってきている印象です。小型ボディかつ最新チップを低価格で提供できれば、より多くのユーザーがiPhone SEに興味を示すかもしれません。