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最新のintel「Xeon 6」プロセッサー。最大コア数は288コア

最新のintel「Xeon 6」プロセッサー。最大コア数は288コア
写真:intel

2024年6月4日、intelは台湾で開催された「Computex 2024」にて、インテル Xeon 6 プロセッサーを正式に発表し、そのうちの一部の製品をリリースました。今回のXeon 6では、2種類のコアと2つのパッケージサイズを組み合わせることで、幅広い製品ラインナップから、ワークロードや予算に合わせて最適なプロセッサーを選択できるようになっています。また、第5世代までは製品名に「Platinum」や「Gold」などのグレード名が付いていましたが、今回の第6世代からは、ただのモデル番号に変更されています。

この記事では、そんなXeon 6について簡単に解説します。

Xeon 6プロセッサーは大きく分けて4種類

Xeon 6は、まずEコアで構成された「Xeon 6 E-cores」(開発コードネーム:Sierra Forest)とPコアで構成された「Xeon 6 P-cores」(開発コードネーム:Granite Rapid)に分けられます。どちらも、現行の「Core Ultraプロセッサ」(開発コード名:Meteor Lake)と同じアーキテクチャを使用していますが、コアの違いから、Pコア版はHPCなどの演算負荷の高い用途向け、Eコア版はSaaSやWebサーバーなどの比較的、処理負荷が低いサーバー用途向けに区別されています。

写真:intel

Xeon 6では2種類のコア以外に、「LGA4710」の小型パッケージと「LGA7529」の大型パッケージの2サイズが用意されています。そのため、以下の

  1. インテルXeon 6700Eシリーズ
  2. インテルXeon 6900Eシリーズ
  3. インテルXeon 6700Pシリーズ
  4. インテルXeon 6900Pシリーズ

4種類のプロセッサーが存在します。

そして、「Xeon 6 P-cores」には、「6900P」と「6700P」の他に、「6500P」、「6300P」、「6 SoC」が用意されているので、Xeon 6プロセッサーには計7種類のプロセッサーが存在します。

今回リリースされたのは、Pコア版の小型パッケージである「インテルXeon 6700Eシリーズ」の7製品(6740E、6756E、6780E、6710E、6766E、6731E、6746E)で、「Xeon 6 6900Pシリーズ」は2024年第3四半期(7~9月)、他の5製品は2025年第1四半期(1~3月)にリリースされる予定です。

写真:intel

Eコア版は最大288コア搭載可

今回のXeonは、第5世代と比べて、「I/O die(入出力ダイ)」はそのままに、コア数を柔軟に変更することができます。また、「Compute die(CPUコアダイ)」にはLast Levelキャッシュやメモリコントローラを、「I/O die」には「PCI Express」や「Ultra Path Interface」、「Compute Express Link」が搭載されています。

「インテルXeon 6700Eシリーズ」では、Eコアが搭載されたCompute dieと2つのI/O dieが搭載されていて、Compute dieには最大144コアのEコアが搭載可能です。

「インテルXeon 6700Eシリーズ」では、「Pコア16個×1」、「Pコア48個×1」、「Pコア48個×2」のCompute dieが用意されていますが、最大コア数は86コアとなるので、「Pコア48個×2」のダイでは10コアが無効化されます。

写真:intel

「インテルXeon 6900Pシリーズ」では、「Pコア48個×3」のCompute dieと2つのI/O dieを組み合わせた製品ですが、最大コア数は128コアなので、16コアが無効化されます。

「インテルXeon 6900Eシリーズ」では、「Eコア144個×2」のCompute dieと2つのI/O dieを組み合わせた製品となります。このパッケージでは、コアの無効化はないため、最大コア数は288コアとなります。

写真:intel

パフォーマンスと電力効率が向上

写真:intel

Xeon 6 Eコアプロセッサーでは、第2世代Xeonと比べてパフォーマンスが4.2倍電力効率が2.6倍に向上しています。これにより、第2世代Xeonでは200ラック必要だった作業がXeon 6 Eコアプロセッサーでは66ラックと、およそ3分の1まで減らすことが可能に、4年間で8万MWhのエネルギーを節約できるようになります。

写真:intel

Xeon 6 Pコアプロセッサーでは、第5世代Xeonと比較してAl推論パフォーマンスが2倍、HPCパフォーマンスが2.3倍、一般的なコンピューティングの平均パフォーマンスが2倍に向上しています。

写真:intel

まとめ

この記事では、6月4日に正式発表されたXeon 6について簡単に解説しました。

発表された主な製品は以下の7つです。

  • インテルXeon 6700Eシリーズ
  • インテルXeon 6900Eシリーズ
  • インテルXeon 6700Pシリーズ
  • インテルXeon 6900Pシリーズ
  • インテルXeon 6500Pシリーズ
  • インテルXeon 6300Pシリーズ
  • インテルXeon 6 SoCシリーズ

以上、インテルXeon 6プロセッサーの解説でした。

Source:https://www.intel.co.jp/content/www/jp/ja/products/details/processors/xeon.html

最新のintel「Xeon 6」プロセッサー。最大コア数は288コア

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