「Intel N100」プロセッサーとは、intelの低価格帯CPUのことで、ノートPCやミニPCに搭載されていることが多く、ミニPCの場合だと、2~3万円台で購入することができます。
以前までは、こういったプロセッサーには少量のCPUコアしか搭載されておらず、使い物にならないものが多かったのですが、近年のCPUコアの性能が上がったことで、少しのコア数でも簡単なパソコンの処理であればちゃんと機能するようになりました。そのため、最近では、Webブラウジングやファイル操作、表計算といった処理の軽い作業のみをパソコンで操作したいユーザーを中心に、「Intel N100」搭載PCが人気を集めています。
スペック
「Intel N100」プロセッサーの主な仕様はこんな感じ。
コア数 | 4 |
スレッド総数 | 4 |
ターボ・ブースト利用時の最大周波数 | 3.40 GHz |
キャッシュ | 6 MB |
TDP | 6 W |
「Intel N100」に搭載されているコアは、2021年発売の第12世代CoreシリーズのEコアが使用されています。また、内蔵GPU「Intel UHD Graphics」も搭載されているので、ディスクリートGPUが必要ありません。
N95とN200との違い
N95とは、コア数4やスレッド総数4、最大周波数3.40 GHzが同じですが、N95のTDPが15Wだったり、N100の実行ユニットが24、グラフィックス最大動的周波数が750 MHzであるのに対して、N95はGPU実行ユニットが16、グラフィックス最大動的周波数が1.20 MHzという違いがあります。
一方で、N200の場合は、N100とN95のターボ・ブースト利用時の最大周波数が3.40 GHzであるのに対して、N200は3.70 GHzだったり、N200のGPU実行ユニットが32あるという違いがあります。
N95、N100、N200のそれぞれは細かな違いはあるものの、コア数やスレッド総数、プロセッサー・グラフィックス・ブランドなど大まかな仕様は共通しています。
「Intel N100」搭載PC
MINISFORUM Venus Series UN100DミニPC
LPDDR5 8GB メモリ(オンボード)とM.2 2280 256GB SATA SSDストレージ(最大2TBまで換装可)を搭載。OSはWindows 11 HOMEがプリインストールされています。また、デュアル2.5G LANポートが付いているので、有線と無線両方に対応できます。インタフェースは、「USB3.2 Gen2 Type-C (Alt Data DP and PD)」、「USB3.2 Gen2 Type-A ×2 Clear CMOS」、「USB3.2 Gen1 Type-A ×2」、「オーディオジャック」など。執筆時点でのアマゾン価格は32,980(税込み)円です。
AOOSTARミニPC 2024最新 N100
16G LPDDR5メモリと1T M.2 2280 SSDを搭載。2.5インチSATA HDDでの増設も可能なようです。また、こちらもデュアルLAN(2.5G+1000M)を搭載していて、有線と無線両方に対応しています。インタフェースは「HDMI2.1」、「DP1.4」、「USB2.0×2」、「USB3.2×2」など。執筆時点でのアマゾン価格は29,989(税込み)円です。
CHUWI GemiBook XPro 14.1インチディスプレイ
こちらは、「Intel N100」プロセッサーを搭載したノートPCです。LPDDR5 8GBメモリ+SSD 256GBストレージ、1920×1080のフルHD画質液晶ディスプレイを搭載。OSはWindows11 Home。インターフェースはUSB-A 3.5mmイヤホンジャック DC充電ポート USB-C HDMI1.4など。執筆時点でのアマゾン価格は36,900(税込み)円です。
まとめ
「Intel N100」プロセッサーは、低価格でありながら簡単な軽い処理であれば十分な性能を発揮しますが、写真編集や動画編集といった作業では処理に時間がかかるので注意しましょう。
この記事で紹介した製品以外にも、「Intel N100」を搭載したノートPCやミニPCはたくさんあるので、ぜひ自分のお気に入りを探してみて下さい。