HDMIをワイヤレス化して遠隔操作したい！けど、使い勝手や遅延が気になる！実際どうなの？

2025年1月16日

HDMIを無線化できるの知っていますか？

実は、HDMIから送られてきた信号をワイヤレスで、モニター側の受信機に飛ばすることで、無線化できる製品があるんです。割とニッチな製品なので、知っている人は少ないとは思うのですが、広いオフィス内で会議をする会社などでは、結構使われていることが多いようです。

キーボードやマウスは無線のものを使っている人が多いと思うので、モニターもワイヤレス化できれば、遠隔でパソコンやゲームを操作できてしまいます。例えば、重くて大きいデスクトップPCをデスクに置くのは邪魔だから、別の部屋に置いておこうとか、リビングに置いてあるゲーム機の映像を自分の部屋まで無線で飛ばすといった面白い使い方ができます。

しかし、こんな良い使い方ができるのに、なぜ普及しないのでしょうか？僕の考えでは、おそらく価格が原因ではないかと思っています。というのも、無線化HDMIって結構、高いものが多いんですよね。最低でも3万円から、高いものだと8万円くらいします。

かなり高いですよね。無線キーボードや無線マウスは5000円もあれば買えてしまうのに….。なので、今は金銭的にきついという方にはおすすめしません。HDMIケーブルだと3000円くらいで済みますから。これが、無線化HDMIの実情です。

一方で、金銭的に余裕のある方には、結構おすすめです。ニッチな製品ではありますが、最近は商品のバリエーションが増えて、一般のユーザーにも使いやすい製品が登場しているからです。次の章では、そんな無線化HDMIの使い方や対応商品を紹介していきます。

無線化HDMIってどんなの？

無線化HDMIは、別名「HDMIエクステンダー」とも呼ばれます。製品は、受信機と送信機が2つがセットになったものが一般的で、この2つをそれぞれのPCとモニターの端子に接続します。ワイヤレスに関する設定は、デフォルト設定済みのものが多く、最近のものは、端子に接続するだけですぐに使えます。

こちら

図にすると、下のような感じです。（使用している製品の例：VGA-EXWHD13）

本体に接続するケーブルは、基本的にHDMIケーブルと電源供給のためのUSBケーブルの2本です。上の図では、赤外線送信機が記載されていますが、この製品の特長なので無視して大丈夫です。

気になるのは、HDMIとは別に給電ケーブルが必要なところですね。ケーブル1本で繋がればいいんですが、今のところ、ほとんどの製品が給電とHDMIの2本構成となっています。HDMIでは電源供給ができないため、仕方がありません。

高い製品だとHDMIの送信能力が上がる！

無線化HDMIの伝送能力は、製品によって違います。スタンダードは、1080pのフルHDですが、高い製品だと4Kや8Kに対応しています。また、伝送可能距離もスタンダードの場合、10～20mほどですが、高いものだと60mまで延長可能です。

コスパ重視ならフルHD一択ですが、4K解像度や長い伝送距離が欲しいという方は、高価格の商品を選ぶ必要がありますね。

また、1階から2階の間だと、10～20mの範囲内で繋がることが多いですが、壁を多く挟んだ状態だと通信が途切れやすくなります。

気になる遅延はどんな感じ？

多くの人が気になるであろう無線化HDMIの遅延についてですが、有名なメーカーの製品であれば、遅延はほとんど気にならないというのが実情です。amazonなどに売っている、よく分からないメーカーの製品は、試したことが無いので分かりませんが、多少遅延があるかもしれません。

割と名が知られているメーカーのものであれば、遅延は気にならないと思います。動画視聴やWebブラウザ、オフィス関連のアプリ使用では、問題なくちゃんと動きます。ただし、ゲーム関連は注意する必要があります。RPGやコミュニケーションゲームのような、自分のペースで進められるものだと問題ありませんが、シューティングゲームやオンライン対戦のように、スピードが求められるゲームでは遅延が顕著に目立つ例が多いです。また、たまに音声や映像にノイズが出ることもあります。

製品の中には、低遅延をアピールしている製品もありますが、無線化HDMIでプレイする際はゲームのジャンルに気を付けるのがオススメです。