高額なノートパソコンを安く購入できるのは、一般消費者にとってありがたいですよね。
キャッシュバックや下取りなどを使って、安く購入する方法もありますが、一番お得に購入できるのは、型落ちモデルの中古製品です。
今のノートパソコンは、たとえ1世代や2世代前だったとしても、現行機種と比べて、ある程度大差なく動いてくれます。商品状態を気にしなければ、新品で買うよりも数万円から数十万円まで安く買えるのが、中古製品の魅力です。
ただ、きちんと動いてくれるのか、大きな傷はないか、セキュリティはしっかりしているのかなど、新品で買うよりも何かと不安ですよね。
そこで、この記事では、実際に筆者が中古で購入したノートパソコンを紹介したいと思います。これから、ノートパソコンを買うのに、新品か中古で悩んでいる方は、ぜひ参考にしてみて下さい。

筆者のめんまです。
先日、初めて中古ノートパソコンを購入したので、その体験を共有できたらと思います。
以前はWindowsを使っていたのですが、Macに乗り換えて感じた両者の違いについても、こちらでまとめているので、ぜひご覧ください。


購入したのは、MacBook Air!
筆者が購入したのは、2020年発売のM1チップ搭載MacBook Air。


スペックはこんな感じです。
- CPU、GPU: 一番ベーシックなM1チップ
- メモリ: 16GB
- ストレージ: SSD 512TB
- カラー: スペースグレー
- 購入価格: 84,770円
Appleが独自開発しているM1チップが初めてMacBook Airに搭載されたモデルです。
購入店舗は数多くの中古製品を取り扱っているイオシスです。新品当時は、おそらく17万円ほどでしょうから。およそ半値落ちになります。
発売から5年も経っているのに、半値で済んでいるのは、さすがAppleのリセールバリューと言うべきでしょうか。
それでも、このスペックを8万円代で購入できたのは、かなりお得だった感じています。
中古製品によくある商品状態は、イオシスのA~Cランク中、一番下のCランクでした。ただ、後述する通り筆者の購入したPCは、パソコン操作に全く支障をきたさない小さな傷がついているだけでした。



ちなみに、写真に写っている本体に貼ってあるシールが剥がしづらかったです。多分、買った人は全員このシールを剥がすと思うので、少し配慮して欲しいと感じました。💦
付属品


外装箱はありませんでしたが、ACアダプタと充電ケーブルは付いていました。
また、Mac製品購入者に向けた初期設定に関するお知らせも入っていました。


中古製品というと、新品と違って、雑に商品だけが入っているイメージでしたが、この当たりは少し丁寧だなと感じましたね。
傷や汚れ
バッテリー状態


筆者が購入したMacBook Airのバッテリーは90%で、状態は正常でした。
バッテリー状態に問題があると、購入時に注意書きなどがあると思いますが、ノートパソコンはバッテリーが命なので、中古で購入する際は、かなり注意した方が良きです。
起動時
新品の場合、初めて起動した時は、専用のセットアップ画面が映ると思いますが、中古の場合は、ついさっきまで使っていたかのようにホーム画面が映ります。
もちろん、前所有者のデータは消去されていて、初期状態に戻っていますが、何もかも最初から設定したい方は、もう一度リセットすると良いかと思います。
製品保証


家電量販店などは、新品で購入すると大体1年保証が付きますが、中古ノートパソコンには付いてきません。
また、Appleの正規修理サービスなどが受けられる「AppleCare」も当然保証切れとなっていますが、設定アプリから「サポートを受ける」をクリックすると、様々な修理サービスを申し込むことができます。
肝心な中古ノートパソコンの使い心地は?


中古ノートパソコンの最も不安な点である使い心地については、全く問題ありませんでした。
5年落ちにも関わらず、キビキビと動作しますし、少し重たい処理をしても全くパソコンが固まる気配がありません。
筆者は主に、ウェブブライザをメインに使っていて、たまにPhotshopなどの画像編集ソフトを開くといった使い方をしていますが、一番下位モデルのM1チップでもキチンと動作します。
静粛性
ファンレス設計のMacBook Airだからこそ実現できる静粛性には感動しました。
以前使っていたBTOパソコンは、ゴリゴリの冷却ファン設計だったうえに、軽い処理でもファンが回ってうるさかったので、今は非常に快適になりました。
バッテリー
今のところ、長時間使っても、急激にバッテリーが減るということはなく、新品のように使用できています。
ただ、前述したように筆者が購入したMacBook Airのバッテリー状態は90%だったので、これが新品同様に100%だったらどれくらい違うのかな〜と感じました。
また、購入ページには、バッテリー状態が何%と書いていなかったので、人によってはハズレを引いてしまうのかなとも感じました。
ハードウェアの使用感
トラックパッドやキーの使い心地は、何の問題もありません。
ランクはCでしたが、ディスプレイが一部映らなかったり、キーが反応しないといった不良箇所はないので、その点、ちゃんとした中古ショップであれば問題ないのかなと思います。
なぜ、「中古ノートパソコンはやめとけ」と言われるのか


結果的に、筆者は中古ノートパソコンであるMacBook Air (M1, 2020)を購入して満足していますが、なぜ世間では、「中古ノートパソコンはやめとけ」と言われることがあるのでしょうか。
考えてみたところ、おそらく以下の理由が原因ではないかと感じました。
- 性能面・機能面のリスク
- 保証・サポート面のリスク
- その他のリスク
性能面・機能面のリスク
ノートパソコンにおいては、やはりバッテリー劣化が気になるところです。大きく劣化していると、使い物にならなかったり、バッテリー交換でさらに費用がかかってしまいます。そのため、中古で購入する際は、少し高くてもバッテリー状態の良い製品が買うと良いです。
さらに加えて、PC自体の性能も考慮すべきです。値段が安いからといって、あまりにも古い製品を購入すると性能不足で、自身の作業処理に追いつかず、画面が固まってしまうなんてことも。
一つの基準としては、OSのサポート対象製品であるかが挙げられます。PCのOSは、たいていWindowsかMacですが、それぞれ最新のOSアップデートを受けられる製品を発表しているので、自身が購入した製品がその対象である確認しておきましょう。
保証・サポート面のリスク
筆者が購入したMacBook Airもそうですが、中古ノートパソコンには基本的に製品保証がありません。もしくわ、あったとしても期間が短い場合が多く、ジャンク品に至っては、返品不可となっています。
また、非常に古い製品だと、メーカーのサポート期間が終了している場合があり、万が一、故障しても修理や問い合わせなどのサポートを受けられないことがあります。
その他のリスク
その他にも、新品と違って、外観に付いた傷や汚れや、セキュリティ上の懸念、状態の悪い中古品を高額で購入してしまうなどのリスクが中古ノートパソコンにはあります。
結論:「中古ノートパソコンはやめとけ」は嘘だが、買い物に失敗する可能性はある
最後にまとめると、筆者としては、「中古ノートパソコンはやめとけ」は言い過ぎだが、買い物に失敗する可能性はあると感じました。
そこで、買い物に失敗しないために、中古ノートパソコンを購入する際の注意点を以下にまとめます。
- OSのアップデート対象になっているかを確認
- バッテリー状態が良好かを確認する
- 販売体系がしっかりしている大手中古ショップで購入する
- 自身の作業量をこなせるスペックのPCを購入する
OSのアップデート対象になっているかを確認
このポイントは、意外と重要な基準の一つになります。
なぜなら、このアップデート対象に選ばれる=まだ現役でも使えるというある程度の証明になるからです。また、OSメーカーは、OSの脆弱性が見つかった場合、アップデートを配布して対処するので、必然的にセキュリティの強化にも繋がります。
例えば、Mac OSの場合、最新の「macOS Sequoia」の対象製品は、以下の通りとなっています。


- MacBook Air (2020年以降)
- MacBook Pro (2018年以降)
- Mac mini (2018年以降)
- iMac (2019年以降)
- iMac Pro (2017年以降)
- Mac Pro (2019年以降)
- Mac Studio (2022年以降)
Windowsの場合は、製品の種類ではなく、搭載されているCPUはメモリなどのスペックによって、アップデートできるかが決まるので、何とも言えませんが、Windows 11に対応していれば問題ないかと思います。



Macは対象製品がはっきりしているから分かりやすいね!


バッテリー状態が良好かを確認する
これは中古品で最も懸念される点の一つです。
バッテリーは消耗品なので、使用年数や使用状況によって大きく劣化しています。そのため、新品時のような駆動時間は期待できず、常に電源アダプターに接続しておかなければならない可能性があります。
大手中古ショップであれば、ジャンク品以外、良好なバッテリー状態の製品を取り揃えていると思いますが、心配な方は、購入する前に店員さんに確認してみると良いです。
販売体系がしっかりしている大手中古ショップで購入する
やはり、中古といっても高額な買い物になるので、販売体制がしっかりした大手中古ショップで購入するのが無難でしょう。例えば、パソコン工房やイオシス、ゲオ、じゃんぱらなどです。
メルカリやヤフオクなど個人間の取引であれば、これらの中古ショップに比べて、安く買えるかもしれませんが、トラブルに繋がる可能性は高いです。
自身の作業量をこなせるスペックのPCを購入する
中古ノートパソコンの場合は、やはり数世代分型落ちとなるので、現行製品と同じように考えるのは危険です。
例えば、現行のintel Core Ultra 5と第12世代intel Core i 5では、同じ5でも全く性能が違います。
Macの場合でも、当たり前ですが、昔のM1 Proチップと現行のM4 Proチップでは、同じProチップでも、M4シリーズの方が断然性能が良いです。
中古ノートパソコンを購入する際は、そういった性能の塩梅を見極める必要があります。
まとめ
この記事では、筆者が初めて中古で購入したMacBook Airをもとに、世間で言われている「中古ノートパソコンはやめとけ」は本当なのかを解説してみました。
新品と比べて様々なリスクが伴う中古製品ですが、正しい知識できちんと見分けることができれば、コスパ良く購入できます。
これからノートパソコンを購入したいという方は、ぜひこの記事を参考に中古製品を検討してみてください。