MediaTekは10月9日、主力モバイルSoCの4世代目となる「Dimensity 9400」を発表しました。
TSMCの第2世代3nmプロセスで構築された「Dimensity 9400」は、Arm の「v9.2 CPUアーキテクチャ」をベースにした第2世代の「All Big Core」設計を採用したことで、パフォーマンスが大きく向上。
3.62GHzで動作する1つの「Arm Cortex-X925」コアと、3つの「Cortex-X4」コア、4つの「Cortex-A720」コアを統合したプロセッサは、前世代の「Dimensity 9300」と比べて、シングルコアパフォーマンスが35%、マルチコア パフォーマンスが28%高速化。また、電力効率が最大40%向上しています。
グラフィックスでは、12コアの「Arm Immortalis-G925」を搭載。前世代と比較して、レイトレーシングパフォーマンスが最大40%高速化、最大44%の電力節約でピークパフォーマンスが41%向上しています。また、MediaTekとArm Accurate Super Resolution (Arm ASR) が共同開発した、超解像度と優れた画質を実現する「HyperEngine」テクノロジーを搭載しています。
MediaTekの第8世代NPUを搭載したことで、デバイス上でのLoRAトレーニングや、デバイス上での高品質のビデオ生成、Agentic AIの開発者サポートができる初めてのモバイルチップセットに。前世代と比較して、大規模言語モデル (LLM) プロンプトパフォーマンスが最大80%高速化、電力効率が最大35%向上しています。
MediaTekによると、「Dimensity 9400」を搭載したスマートフォンは、2024年第4四半期から登場するようです。