Intelは11月15日、プロセッサコアの増加とメモリ帯域幅の増加の間にあるボトルネックを解消するための新しいシステムメモリ「MRDIMM」を発表しました。
Intelのデータセンターおよび AI (DCAI) グループの Xeon 製品マネージャーである Bhanu Jaiswal 氏によると、「高性能コンピューティング ワークロードのかなりの割合がメモリ帯域幅に制限されている」とのこと。
現在、最もデータセンターで使われているシステムメモリは「RDIMM」ですが、「MRDIMM」では、DRAMモジュールに小さなインターフェイスチップを配置することで、同時に2つ両方のメモリランクにデータが流れるに改良。これにより、帯域幅が2倍に。RDIMMと比較してインターフェイスが高速で動作するようになりました。
最近発表された「インテル Xeon 6 データセンター プロセッサ」上で、MRDIMMを搭載したシステムとRDIMMを搭載したシステムの2つを比べると、MRDIMMの方がジョブを最大33%高速だったとのこと。Intelは、これまでで最速のシステムメモリが誕生したと述べています。
また、「MRDIMM」は「RDIMM」と同じコネクタとフォームファクタに対応しているので、わざわざマザーボードを変更する必要がない点も特徴です。
Intelは今後、大手メモリベンダーや他のメモリメーカーからもMRDIMMが発売されると予想しています。