バッファリングは、音楽や動画をダウンロードすることなく、すぐに再生できる便利な技術ですが、さまざまな要因でうまくバッファリングがうまくできず、再生が途切れ途切れになることがあります。ここでは、そんなバッファリングがうまくいかない時の改善方法について4つ解説します。
通信速度を確認する
主な原因はこれです。モバイル通信やWi-Fi、LANポートでの有線接続などの屋内通信、いずれにしてもPCやスマートフォンなどをインターネットに接続すると接続環境によって、ある程度の通信速度が決まります。この通信速度が低すぎると、受信できるデータ量が少なくなり、バッファリングがうまく機能しなくなります。
今使っている機器の通信速度を確認するには、Googleで「インターネット速度」と検索して、一番上に出てくる「速度テストを実行」をクリックするか、fast.com、「SPEEDTEST」アプリで測定することができます。
音楽の再生には最低で200Kbps、フルHD(1080p)の動画再生だと最低5Mbpsの下り速度が必要だと言われており、これを下回っていれば、音楽や動画をうまく再生できないはずです。
モバイル通信
通信速度を上げる方法として、モバイル通信の場合は、場所や時間帯によって通信速度が変わるため、人混みのない場所や電波の届かない場所から移動したり、多くの人がスマートフォンを使う昼や夕方ごろを避けるなどの改善策がありますが、あまりにも速度が遅く使い勝手が悪い場合は、普段から安定して通信速度が出ていて、人混みの中でも速度が落ちない品質の良い携帯キャリア回線に乗り換えるのをお勧めします。
有線接続(LAN)
次に自宅などの屋内にモデム(ONU)を設置してインターネット通信を行う場合ですが、この場合は有線接続とWi-Fi接続の2タイプがあるので、先に有線接続の場合から説明します。
有線接続の場合で、通信速度が遅いときは、おそらく速度の遅いLANケーブルを使用していることが原因だと考えられます。インターネット通信を行うLANケーブルにも、速度が遅いケーブルと速度が速くケーブルがあり、古いケーブルだと速度が遅い可能性があります。
Wi-Fi
次にWi-Fiの場合ですが、この場合はWi-Fiルーターやモデムとルーターをつなぐケーブルに原因があると考えられます。ケーブルについては先ほど述べて通りですが、ルーターも古いものだと、速度の低い電波しか飛ばすことができなかったり、経年劣化による性能低下も考えられるため、新しいルーターに買い替えると改善する場合があります。
有線接続とWi-Fiの場合で通信速度の改善方法を説明しましたが、これでも改善しない場合は契約している「インターネット・サービス・プロバイダー(ISP)」のプランを見直して、低い通信速度プランになっていないか確認してみましょう。
音楽の音質、動画の画質を下げる
プラットフォームにもよりますが、音楽や動画をストリーミング再生する際、音質や画質を選択できる場合があります。YouTubeでは動画の画質をいくつかの段階で設定することができるため、通信速度が低くバッファリングがうまくいかない場合は、画質を下げることでスムーズに動画視聴をすることができます。
新しいPC、スマートフォンに買い替える
いくら速い通信環境が整っていても、再生する機器本体が古かったり、性能が著しく悪いと内部処理がうまくいかず音楽や動画の再生に時間が掛かってしまいます。
この場合は、通信速度などの問題ではなく、内部プロセッサの問題なので、新しいPCやスマートフォンに乗り換えると良いです。ストリーミング再生だとミドルクラス以下の製品でも信頼できるメーカーの物であれば十分動くと思います。(あまりにも安すぎるのは危険ですが)
ルーターを再起動する
ルーターを再起動することで、インターネット環境がリセットされ通信速度が改善する場合があります。この方法は多少手間がかかるので、最終手段で行うと良いと思います。
まとめ
以上、「バッファリングがうまくいかない時の改善方法」について解説しました。解説した改善方法は以下の4つです。
- 通信速度を確認する
- 音楽の音質、動画の画質を下げる
- 新しいPC、スマートフォンに買い替える
- ルーターを再起動する
バッファリングがうまくいかない時は、たいてい通信速度が遅い場合が考えられので、まずは現時点での通信速度をチェックして、それから改善策を試す良いと思います。