Googleは5月14日、Googleフォトに新たな機能「Ask Photos」を加えることを発表しました。
「Ask Photos」に搭載されているAIモデル「Gemini」のマルチモーダル機能が各写真で何が起きているかを理解することで、ユーザーが探している写真を、あらゆる数の写真から探し出すことができます。例えば、「これまで訪れた国立公園のベスト写真を見せて」と尋ねると、国立公園が写っている関連性の高い写真を提示してくれます。
また、「Ask Photos」は、写真の画像認識だけでなく、写真に写っている文字も必要に応じて読み取ることができます。そのため、写真検索機能だけでなく、「昨年キャンプした場所」や「バウチャーの有効期限」といった内容の質問をすると、参考にした写真と一緒に、質問に対して返答してくれます。
他にも、旅行中に撮った写真の中から写真を厳選したい場合でも、「Ask Photos」を使うことで、旅行のハイライトを簡単に作成することができます。
この通り、「Ask Photos」は、Googleフォトの機能を拡充する素晴らしい機能ですが、気になるのはプライバシーについてです。Googleは、Geminiがユーザーの撮った写真を認識することについて、「写真に含まれる情報は非常に個人的なものとなる可能性があり、当社はその情報を保護する責任を非常に重視しています。」と述べています。
また、「Googleフォトの個人データが広告に使用されること」や「悪用や危害に対処するためのまれなケースを除いた、Ask Photosでの会話や個人データを人々が確認すること」、「他の Gemini モデルや製品を含め、Google フォト以外の生成 AI 製品をこの個人データに基づいてトレーニングすること」は、ないとしています。
「Ask Photos」は、ひとまず実験的な機能として、間もなく提供を開始し、さらに多くの機能が追加される予定です。