イヤホンには、大きく分けて3つの製品があります。
先端のイヤーピースが耳を完全に密閉して音を届ける「カナル型」と、耳の入り口にある軟骨にイヤホンを引っ掛ける「インナーイヤー型」、そして、耳の周辺にイヤホンを引っ掛けて音を届ける「オープンイヤー型」です。
この記事で紹介する空気伝導イヤホンと骨伝導イヤホンは、この3つのうちの「オープンイヤー型」の部類になります。
オープンイヤー型とは
オープンイヤー型は、その名の通り、カナル型やインナーイヤー型と違って、イヤホン本体を耳の穴に密着させずに音を届けるタイプのイヤホンです。
そのため、音楽を聴くと同時に周囲の音も聞くことができるので、通学時や通勤時、ランニング時など音楽を聴きながら、周囲の音も把握したい場面で活躍します。
オープンイヤー型が活躍する場面
- 通勤・通学時
- ランニングやウォーキングなどの運動時
- オフィス内でのテレワーク
- 子供の声やインターホンを聴くための家事・育児での使用
この他にも、耳が密着しないので、耳が蒸れにくく、カナル型よりも長時間装着した際の疲れが少ないといった特徴もあります。
一方で、カナル型やインナーイヤー型よりも、遮音性が低かったり、音漏れがする、低音の再現性が低いとった、構造上ゆえのデメリットもあります。
次は、空気伝導イヤホンと骨伝導イヤホンについて簡単に説明します。
空気伝導イヤホン
空気伝導イヤホンとは、耳を塞がずに、空気を振動させて音を届けるタイプのイヤホンのことです。従来のイヤホンのように耳の穴に直接入れるのではなく、耳の周囲に装着し、空気を媒体として音を伝えます。
骨伝導イヤホン
一方で、骨伝導イヤホンは、空気を振動させるのではなく、イヤホン本体にある振動子をこめかみ部分や頬骨の部分に当てることで、骨を伝わって振動を音として認識させます。
耳を覆う必要がないので、どのイヤホンよりも耳に対して開放感があります。
両者を比べた時の特徴や違い
両者の違いは主に以下の4つです。
- 空気伝導イヤホンは空気を振動させ、骨伝導イヤホンは骨を振動させる。
- 一般的に、耳の自然な音響特性を利用している空気伝導イヤホンの方が、骨伝導イヤホンよりも音質が良い。
- どちらもオープンイヤー型のため、多少の音漏れが発生しやすいが、空気を振動させない骨伝導イヤホンの方が、空気伝導イヤホンよりも音漏れが小さい傾向にある。
- 耳を覆わない骨伝導イヤホンの方が、周囲の音を聞きやすいが、長時間、耳に掛けていると振動が不快に感じてくる場合がある。
両者は共通して、オープンイヤー型という特徴はあるものの、上記のような細かな違いがいくつかあるので、購入する際は、自身の使用目的などから考慮する必要があります。
まとめ
この記事では、空気伝導イヤホンと骨伝導イヤホンの違いについて解説しました。
どちらも一般的なイヤホンとは少し違う構造をしているので、購入する際は、使用目的に合った製品を選んだり、店頭で実際に視聴してみるのが良いと思います。
この記事を参考にして、ぜひ自身に合うオープンイヤー型イヤホンを見つけてみて下さい!