データ転送や給電、映像出力が可能でリバーシブルなコネクタ形状を持つ便利なUSB-Cケーブル。主な使用用途として、機器への充電に使われることが多く、USB PD(パワーデリバリー)に対応していれば、高速な充電速度を発揮できます。以前までは、USB Type-Aが広く普及していましたが、最近はUSB-C端子を搭載した製品が多く販売されるようになり、USB-Cケーブルが普及しています。iPhoneも去年にようやくライトニング端子からUSB-C端子に変わりましたね。
ほとんどのApple製品には、主に充電用としてUSB-Cケーブルが付いていますが、Appleストアには純正品として単体のUSB-Cケーブルがいくつか販売されています。この記事では、そんなApple純正のUSB-Cケーブルの性能や充電の際の最大W数について簡単に紹介したいと思います。
60W USB-C充電ケーブル(1m):60W
1つ目は両端がUSB-C端子のスタンダードなケーブル。編み込み式の素材を使っているので耐久性や肌触りが良くなっています。最大で60Wの給電が可能で、USB 2.0のデータ転送も可能ですが、映像出力の機能はありません。ケーブルの長さは60mで、価格は2,780円(税込)となっています。Apple純正にしては安い?ような気がします。カラーはホワイトのみです。
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240W USB-C充電ケーブル(2 m):最大W数 240W
こちらは、W数が4倍になり長さが2倍に伸びたバージョン。最大240ワットの充電に対応しています。240Wの急速充電に対応した製品は、現在ほとんどないですが、どんなときでも最大Wで充電したい!という方にピッタリの製品です。W数と長さ以外は、上の60Wケーブルと一緒で、価格は4,780円(税込)となっています。
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USB-C – Lightningケーブル:最大W数 不明
こちらのケーブルは片方がUSB-C端子、もう片方がLightning端子になっています。iPhone 14以前の端末やMacの周辺機器(Magic MouseMagic Keyboardなど)を使っている人には必須のケーブルですね。ちなみに、先ほどのUSB-C充電ケーブルは編み込み式の素材でしたが、こちらはよく使われている通常の素材になっています。
そして、肝心の充電W数についてですが、調べたところAppleサイトのどこにも記載がなく正直分からなかったです。すみません…
USB-C を搭載した iPhone や iPad を Lightning アクセサリに接続できる「USB-C – Lightning アダプタ」では、最大 24Wの充電が可能なようなので、本ケーブルも同等のW数かもしれません。また、Anker製の「PowerLine III Flow USB-C & ライトニング ケーブル」では、20V⎓3A (60W)の充電が可能なようで、Lightning端子のW数ははっきり分かりません。
バリーエーションは、長さ1mと2mがあり、価格はそれぞれ2,480円(税込)、4,780円(税込)となっています。
USB-C – MagSafe 3ケーブル(2 m):最大W数 140W
こちらは、Macbook専用の充電端子「MagSafe 3」に対応したケーブルです。充電専用のためデータ転送や映像出力の機能は付いてませんが、充電中は発光ダイオードがオレンジになり、充電が完了するとグリーンに変わるというハイテク仕様になっています。また、織り込み式のケーブルで耐久性が高いのも特徴です。充電能力に関しては、16インチのMacBook Proに「140W USB-C 電源アダプタ」が付属していることから、最大W数は140W程度とみられます。
価格は6,580円(税込)。長さは2mのみですが、カラーがなんと計5色も用意されています。
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Apple Watch磁気高速充電 – USB-Cケーブル(1 m):最大W数 5W
こちらは、Apple Watch専用の充電ケーブル。コネクタをApple Watchの裏蓋の近くに持っていくだけで、マグネットが自動的にぴったりと接続される仕組みになっています。また、こちらも丈夫な編み込み式のケーブルになっています。
充電W数は5W。バリエーションはホワイトの1mのみで、価格は4,780円(税込)となっています。
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Thunderbolt 4(USB‑C)Proケーブル:最大W数 100W
こちらは、USB 4の上位互換となるThunderbolt 4規格に対応したケーブルです。Thunderboltとは、USB PDによる急速充電や高速なデータ転送、高画質な映像出力などのあらゆる機能を搭載した超万能・高性能規格のことで、Thunderbolt 4規格に対応した本ケーブルでは、最大40Gb/sのデータ転送やDisplayPortビデオ出力(HBR3)、最大100Wの急速充電が可能です。今まで紹介したケーブルと同じUSB-C端子の形状をしていますが、Thunderbolt対応と分かるように端子部分に雷マークが付いています。ちなみに、こちらも編み込み式の素材を使ったケーブルになっています。
カラーは写真のブラックのみですが、長さのバリエーションが1m、1.8m、3mの計3種類あります。価格はそれぞれ9,980円(税込)、18,800円(税込)、21,800円(税込)となっています。高性能なため、価格は少し高めですね。]
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まとめ
今回紹介したApple純正ケーブルは全部で6種類です。
- 60W USB-C充電ケーブル(1m)
- 240W USB-C充電ケーブル(2 m)
- USB-C – Lightningケーブル
- USB-C – MagSafe 3ケーブル(2 m)
- Apple Watch磁気高速充電 – USB-Cケーブル(1 m)
- Thunderbolt 4(USB‑C)Proケーブル
今回、純正ケーブルについて調べてみて、意外とたくさんあるな~と個人的に思いました。ケーブルを買う際は、AnkerやUGREENのようなサードパーティー製の商品が注目されやすいですが、素直に純正品を買ってみるのも良いかもしれません。少し高いですが…(T▽T)