スマホを失くした、あるいは誰かに盗まれた時、真っ先に心配になるのは、スマホ本体よりもスマホに入っているデータのはず。多くの人は、中身を見られないよう暗証番号や生体認証によるロックをかけていますが、もしスマホを盗まれた際、ロックを解除されないか不安になるかもしれません。
今年の5月に発表され、最近使えるようになったGoogleの「盗難保護」は、そんな状況を解決するのにぴったりの新機能です。
この「盗難保護」機能が使えるのは、Android 10以降を搭載したスマートフォン。盗難前、盗難中、盗難後、それぞれの状況でデータを保護する3つの機能が用意されています。
- 盗難検出ロック
- オフラインデバイスのロック
- リモートロック
「盗難機能」の画面へは、「設定」アプリ>下の方の「Google(サービスと設定)」>アカウント下の「すべてのサービス」>下の方の項目「ユーザーとデバイスの設定」にある「盗難保護」をタップして移動できます。
初めて設定する方は、3つの機能がすべてOFFの状態になっています。
盗難検出ロック
この機能は、ユーザーのスマホが持ち去られたことを検出すると、スマホの画面を自動的にロックして、ユーザー以外の誰かが個人情報にアクセスできないようにする機能です。仕組みは、Google AIがスマホのモーションセンサーや、Wi-Fi、、スマートデバイスの接続などを利用して、スマホの盗難を検出します。
オフラインデバイスのロック
もし誰かがスマホの盗んだ際、位置情報の追跡を恐れてインターネットの接続を切る場合があります。この機能は、そのような事態を想定した機能で、スマホがオフラインになると、すぐに画面を自動的にロックさせることができます。(画面をロックできる回数は、1日に2回までです)
リモートロック
この機能は、その名の通り、遠隔で自身のスマホ画面をロックできる機能です。
実は、この機能は、「デバイスを探す」機能でも利用できるのですが、少し仕様が違います。「デバイスを探す」機能でスマホにロックをかける場合、スマホはすでに盗られているので、大半の人は、自身のGoogleアカウントでログインしたことのないデバイスで操作することになります。
そのため、再度Googleアカウントでログインする必要があるのですが、その際、パスワードが必要になります。正確にパスワードを覚えている方なら大丈夫なのですが、覚えていない方や複雑なためパスワードアプリに登録していという方であれば、ログインすることができず、「デバイスを探す」機能から遠隔ロックを利用することができないかもしれません。
そういった状況にならないよう、今回実装されたリモートロックでは、スマホのリモートロックに登録した電話番号だけで遠隔ロックが利用できます。やり方は、次のURL(https://www.google.com/android/find/lock)に移動して登録した電話番号を入力するだけです。
「デバイスを探す」機能にあるアカウントの詳細を復元したり、デバイスを完全に消去する完全な工場出荷時設定へのリセットコマンドの送信などはできませんが、時間稼ぎにはなります。
まとめ
以上、新しく実装されたGoogleの「盗難保護」機能の紹介でした。
もし盗まれた際、この機能を使うには、事前に設定をONにしておく必要があるので、Androidユーザーの方は、今すぐ設定しておきましょう。
Source:https://blog.google/products/android/android-theft-protection/