AMDは、COMPUTEX 2024のオープニング基調講演にてAI PCに向けたモバイル向けSoC「Ryzen AI 300」シリーズを発表しました。
AI向けプロセッサとして、初めてRyzen AIという名前が付きましたが、過去に第1世代の「Ryzen 7040シリーズ」、第2世代の「Ryzen 8040シリーズ」が登場しているため、今回の「Ryzen AI 300」シリーズは第3代目となります。
また、「Ryzen AI 300」シリーズのNPUは単体で50TOPSの性能を発揮するため、Microsoftが定義している「Copilot+ PC」の要件を1つクリアしていることになります。
CPUはモバイルデバイスとしては初めてとなる4nm テクノロジーのAMD「Zen 5」アーキテクチャを、GPUはAMD 「RDNA 3.5」グラフィックスを採用しています。CPUは最大12コア、GPUは最大16グラフィックコアとなっており、Ryzen 8040シリーズに比べてCPUは4コア、GPUは4コア増えています。
AMD 「XDNA 2 NPU」アーキテクチャアを採用したNPUは、演算エンジンや電力効率が改善されたことで最大50TOPSの演算能力を発揮します。そのため、AMDは「Copilot+」などのAI アシスタントを簡単に実行したり、ドキュメント管理や電子メール アシスタンスなどのタスクを効率化や仮想会議、コンテンツ作成などにAI ツールを活用することが可能になるとしています。
現在登場してるSKUは「AMD Ryzen AI 9 HX 370」と「AMD Ryzen AI 9 365」の2つ。AMDは「Ryzen AI 300」シリーズの登場時期について、同シリーズを搭載したノートPCは、ASUSやMSIなどの主要OEMメーカーを通じて、7月から提供開始予定だと説明しています。
Source:https://www.amd.com/en/partner/articles/ryzen-ai-300-series-processors.html