AirPodsは、Apple製の完全ワイヤレスイヤホンで、2016年に初代が登場して以来、高い品質・性能、Appleエコシステムの高い連携力が評価されて、今では大人気イヤホンとなっています。
そんなAirPodsシリーズには、ベースモデルの「AirPods」と上位モデルの「AirPods Pro」、ヘッドホンタイプの「AirPods Max」の3種類が展開されており、他社と比べると、比較的、モデル数は少ないですが、徐々に新しい世代のAirPodsが増え、製品数も増えてきました。そこで、この記事では、初代AirPodsから最新AirPodsまで時系列順にまとめたいと思います。
AirPods(第1世代)
初代AirPodsは、2016年9月7日に発表。当時の完全ワイヤレスイヤホンは、まだ世間に登場したばかりで、音質や音の遅延など、完成度がイマイチな製品が多かったのですが、初代AirPodsは、その中でも完成度が高い部類のイヤホンでした。
通話機能や、センサーによるタップでの一時停止、Siriの起動などの機能は、初代から搭載されており、充電ケースのふたを開けるだけで、自動的にiPhoneやApple Watchに接続される機能や、AirPodsを装着・脱着するだけで音楽が再生・一時停止する機能は、当時のユーザーからすると衝撃的でした。
搭載されていたW1チップによる電力効率のおかげで、最大5時間、充電ケースも含めると合計で24時間以上再生できるバッテリー持ちも、当時の完全ワイヤレスイヤホンとしては長い方でした。
当時の価格は16,800円でした。
Source:https://www.apple.com/jp/newsroom/2016/09/07Apple-Reinvents-the-Wireless-Headphone-with-AirPods/
AirPods(第2世代)
第2世代AirPodsは、2019年3月20日に発表。
見た目は、第1世代とほとんど変わらないものの、新しくH1チップを搭載したことで、イヤホンによる通話時間が1時間長くなったり、機器との接続時間が短縮、「Hey Siri」と呼びかけるだけでSiriが起動するようになりました。
また、通常の充電ケースに加えて、Qi互換のワイヤレス充電ケースも追加。第2世代からワイヤレス充電ができるようになりました。
当時の価格は通常ケースが17,800円。ワイヤレス充電ケース22,800円でした。
AirPods Pro(第1世代)
初代AirPods Proは、2019年10月28日に発表。
AirPodsシリーズとして初めてアクティブノイズキャンセリングと耳に密着するイヤーチップを搭載した製品です。当時のノイズキャンセリング付き完全ワイヤレスイヤホンでは、Sony製が有名でしたが、AirPods Proのあまり性能の高さから、「AppleとSonyどっちがいい?」みたいな話題が飛び交ってた気がします。
第2世代AirPodsと同じH1チップを搭載しているものの、性能の高いアクティブノイズキャンセリングや、高い音質、外部音取り込みモードを搭載していることから、高価だけど、「AirPods Pro」の方が人気があったような気がします。また、「うどん」みたいな見た目から、マシな見た目になったのも、人気になった理由の1つだと思います。
当時の価格は27,800円でした。
Source:https://www.apple.com/jp/newsroom/2019/10/apple-reveals-new-airpods-pro-available-october-30/
AirPods Max(第1世代)
AirPods Maxは、2020年12月8日に発表。
AirPodsシリーズとして初めてヘッドホン型タイプで、左右のイヤーカップにそれぞれ組み込んだH1チップによるアダプティブイコライゼーション、アクティブノイズキャンセリング、外部音取り込みモード、空間オーディオなどの機能を搭載した「超万能AirPods」です。
Appleが設計した40mm口径のダイナミックドライバによる原音に忠実な音質や、デザイン性の高い見た目、シリーズ初の5色カラー展開など、今までのAirPodsには無かった魅力が詰まっているので、「こうゆうAirPodsが欲しかったんだよ!」というユーザーに刺さる製品のような気がします。
当時の価格は、61,800円(税別)でした。
AirPods(第3世代)
第3世代AirPodsは、2021年10月18日に発表。
前世代と同じH1チップを搭載していますが、音質やバッテリー性能が向上。特別に設計されたドライバとハイダイナミックレンジアンプの組み合わせにより、音質がアップしたり、空間オーディオに対応するなどしてアップグレードされています。
また、筐体がProモデルに近いデザインになったことで、軽量かつ耳にフィットしやくなりました。ワイヤレス充電ができるケースは初めてMagSafeに対応。前世代よりもバッテリー駆動時間が1時間長くなり、再生時間は最大6時間、通話時間は最大4時間に。わずか5分の充電でバッテリーが約1時間持続する急速充電に対応したり、ケースを使うと最大30時間の再生が可能になるなどバッテリー性能が上がっています。
当時の価格は、23,800円(税込)。AirPods(第2世代)は、16,800円(税込)に値下がりしました。また、この時AirPods ProもMagSafe充電ケース付きになり、価格が30,580円(税込)に上がりました。
Source:https://www.apple.com/jp/newsroom/2021/10/introducing-the-next-generation-of-airpods/
AirPods Pro(第2世代)
第2世代AirPods Proは、2022年9月8日に発表。
現行機種であるものの、現在は、充電端子がライトニングからUSB-Cに変更された充電ケースで販売されています。(2023年9月12に変更)
新しくH2チップを搭載したことで、アクティブノイズキャンセリングと外部音取り込みモードの性能がさらに向上。新しいオーディオドライバと専用のアンプにより音質も向上しています。また、さらに小さいXSサイズのイヤーチップが同梱されるようになりました。
イヤホン本体のデザインは、ほとんど変わっていませんが、充電ケースにストラップループや、紛失した際に音を出すための内蔵スピーカーが搭載されるようになっています。
バッテリー性能では、第1世代よりも再生時間が1時間半長くなり、アクティブノイズキャンセリングをオンにした状態では、合計で最大6時間の再生が可能に。ケースを使って4回のフル充電を加えると、アクティブノイズキャンセリングをオンにした状態で合計で最大30時間の再生が可能です。
価格は、39,800円(税込)です。
Source:https://www.apple.com/jp/newsroom/2022/09/apple-announces-the-next-generation-of-airpods-pro/
AirPods(第4世代)
AirPods(第4世代)は、2024年9月9日に発表。現行モデルです。
今までのAirPodsには、アクティブノイズキャンセリング(ANC)は搭載されていませんでしたが、第4世代からは、搭載モデルと非搭載モデルの2つが登場しました。
現行の第2世代AirPods Proに搭載されているH2チップを新しく搭載したことで、強力なノイズキャンセリングや外音取り込み、囲の状況に合わせて外部音取り込みモードとANCを動的に組み合わせる適応型オーディオ、近くにいる人と話し始めるとメディアの音量を下げる会話感知機能などに対応しました。
デザインも少し変更されており、Appleによると、数千の耳の形と合計5,000万以上の個々のデータポイントを正確にマッピングして分析して開発したとのこと。また、新しい音響アーキテクチャ、ドライバ、ハイダイナミックレンジアンプを搭載したことでオーディオ性能も向上しています。
価格は、ANC非搭載モデルが21,800円(税込)。ANC搭載モデルが29,800円(税込)です。
Newカラー AirPods Max(第1世代)
このモデルは、第1世代AirPods Maxを5つの新色カラー(ミッドナイト、スターライト、ブルー、オレンジ、パープル)にリニューアルしたモデルです。機能面やデザインは変わっていませんが、全体的にポップでかわいい印象のカラーになりました。また、充電端子がUSB-Cに変更されています。
価格は、84,800円(税込)です。