先日、発表されたiPad Pro。約1年半ぶりの発表でしたが、その長い期間に納得するほど充実した内容になっていました。iPad Proは、現在出ているApple製品の中で最も最新のM4チップを搭載。ディスプレイは有機ELになり、iPad専用のビデオ、音楽制作アプリが用意されるなど、Macシリーズに劣らない性能を持つようになりました。
純正アクセサリのMagic KeyboardをIPad Proと組み合わせれば、Mac bookとほぼ同じ感覚で扱えてしまいます。両者のはっきりとした違いはどこにあるのでしょうか。この問いについて、Appleのマーケティング責任者であるTom Boger氏が答えています。
先日投稿された9to5Macの記事によると、Tom Boger氏はThe Wall Street Journalとのインタビューで、「AppleはiPadとMacを競合するデバイスとは考えておらず、補完的なデバイスだと考えている」と答えたようです。
つまり、iPadはあくまで「タッチファーストのデバイス」であり、Macはキーボードやマウス、トラックパッドを介した「間接操作のデバイス」だということです。
確かに、iPadの他製品にはない大きな特徴といえば、指やペンを使った大画面の操作、イラストの作成などです。一方のMacは、他社製品の2in1パソコンのようなタブレット機能を採用しておらず、従来からある基本的なパソコンの形状を維持しています。
ますます性能が上がるiPad Proに対して、Macとの違いがわからなくなりつつありましたが、Appleには「ディスプレイを使ったタッチ操作はiPad、キーボードやマウスを使ったPC操作はMac」という明確な線引きがあったようです。
ちなみに、The Wall Street Journalの記者が続けて、以前から噂されている「Macへのタッチスクリーン搭載」について問いたところ、Tom Boger氏は「私たちが考えを決して変えないとは言えません」と答えたようです。
タッチスクリーン搭載のMacが、どんな製品になるのか気になりますが、ここまでくると、スクリーン機能を搭載せず、iPadとMacの間にある「補完的な関係」を維持してほしなぁとも思いました。
Source:https://9to5mac.com/2024/05/13/apple-explains-why-it-hasnt-released-a-touchscreen-mac-yet/