AppleはM4チップでMacの刷新を計画中?全MacシリーズがM4に移行か
Apple関連の情報に詳しいBloombergのMark Gurman氏によると、米アップルは低迷するコンピューター販売のてこ入れを目指し、「Mac」シリーズの刷新を準備しているようです。
この刷新の具体的な内容は、現在出ている各Macシリーズ製品を全て次世代のM4チップに移行するというもので、今年後半から来年初頭にかけて新型の「iMac」、ローエンドの14インチ「MacBook Pro」、14インチと16インチのハイエンド「MacBook Pro」、「Mac mini」をM4チップに移行し、「MacBook Air」は2025年春頃、「Mac Studio」は2025年半ば、「Mac Pro」は2025年後半に登場させるとしています。ただし匿名でこの情報を伝えた関係者は、この計画が変更する可能性もあるとも述べています。
今までのMacシリーズでは、M2のiMacやM1の「Mac mini」、「Mac Studio」など登場しなかった製品がありましたが、M4チップ世代ではこれが無くなるかもしれません。
Mark Gurman氏によると、Macの売上高は2022年にピークを迎え、2023年9月通期では27%減少。ホリデー商戦を含む23年10-12月(第1四半期)では横ばいだったと伝えており、最近のMacシリーズは販売が苦戦しているようです。
これが原因で、AppleはM4チップでMacシリーズの巻き返しを考えているのなら、M4チップ世代はAppleにとって重要な立ち位置にあるように思えます。また、Appleは他テック企業と比べて遅れているAI分野においてAI機能を全ての製品に取り込もうとしており、この動きもMacシリーズ刷新の一環としているようです。
最後に、先日チップが専用設計になるかもしれないと記事を書いた「M3 Ultra」についてですがAppleが今、M4チップに注力していることを考えると登場しない可能性が高そうです。Mark Gurman氏も「Appleのハイエンドデスクトップの少なくとも一部がM3をバイパスすることはほぼ確実です。」と述べています。
筆者は、今度のWWDC2024で何も発表がなければ、M3 Ultra搭載の「Mac Studio」と「Mac Pro」は今後登場しないと個人的に思っています。
Source 1:https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2024-04-11/SBSERXT0AFB400