この度、初めてMacに乗り換えました。
購入したのは、中古のM1搭載MacBook Airです。2020年発売の約4年型落ちモデルですが、今のところ快適に使えています。

それまでは、フロンティアで購入したBTOパソコンを使っていたのですがが、手に余るスペックの高さやデスクトップPCゆえの場所を取るサイズ感、ネットサーフィンしてるだけなのにファンがガンガン回る(ホコリが原因?)などの理由から、13インチのミニマムかつファンレスのMacBook Airに乗り換えたわけです。
それまでは、約4年間Windowsだけを使い続けており、それまで一切、Mac OSに触れたことがなかったのですが、この際、一体どんなOSなのか確かめてみようと決意。
手元に届いてから約2週間経ちますが、今では、だいぶ慣れてきて、この記事も問題なくMac OSで執筆できています。ただ、初めて触った初日は、かなり苦戦しました。
そこで、この記事では、その時感じたWindowsとMacの明確な違いを書き記したいと思います。私と同じように乗り換えを考えている方は、ぜひ参考にしてみて下さい。
WindowsとMac、両者の違い

筆者が一番感じた違いは、以下の6つです。
- キーボード配置
- ショートカットキー
- 半角英数と日本語の切り替え
- フルスクリーンの扱い
- クリップボード
- OneDriveが使えない
キーボード配置
当たり前ですが、WindowsとMacのキーボードは少し違います。
JISキーボード(日本語配列キーボード)の入力配置は同じですが、WindowsでいうCtrlキーやAltキー、半角英数キー、定番のWindowsキーがなく、Macでは代わりにcommandキーやoptionキー、に変わっています。
キーボードの種類にもよりますが、カタカナ入力に便利な無変換キーもMacには搭載されていません。
そのため、乗り換えた際は、キー入力に慣れるまで多少時間が掛かるでしょう。
さらに、このキーボード配置に続いて、次の問題もあります。
ショートカットキー
いつもWindowsで使っているショートカットキーも、Macでは少し異なっています。主なショートカットの比較は以下の通りです。
コピー | Ctrl + C | Command + C |
貼り付け | Ctrl + V | Command + V |
切り取り | Ctrl + X | Command + X |
全選択 | Ctrl + A | Command + A |
元に戻す | Ctrl + Z | Command + Z |
やり直す | Ctrl + Y | Shift + Command + Z |
新規作成/開く | Ctrl + N / O | Command + N / O |
保存 | Ctrl + S | Command + S |
印刷 | Ctrl + P | Command + P |
検索 | Ctrl + F | Command + F |
ウィンドウを閉じる | Alt + F4 | Command + W |
アプリケーションを終了 | (Alt + F4) | Command + Q |
タブを閉じる | Ctrl + W | Command + W |
新しいタブを開く | Ctrl + T | Command + T |
画面全体のスクリーンショット | Print Screen | Shift + Command + 3 |
選択範囲のスクリーンショット | Windows + Shift + S | Shift + Command + 4 |
MacのCommandキーが、WindowsのCtrl キーに相当しているので、比較的覚えやすいですが、スクリーンショットや、ここには載っていない画面の最大化、フルスクリーンのショートカットは、Windowsと全く異なっています。
実際に操作していると、すぐに覚えていきますが、乗り換えてすぐの状態だと苦戦するかもしれません。
半角英数と日本語の切り替え
続いては、半角英数と日本語の切り替えキーについてです。
Windowsでは、一番左にある半角キーを押すか、CapsLockキーを押しますが、Macにはそういった切り替えキーはありません。
代わりに、スペースキーの左右にある「英数」キーと「かな」キーで操作します。
半角英数を入力するときは「英数」キーを、日本語入力するときは「かな」キーを押せばOKです。
英数と日本語の区別がはっきり分けられているので、個人的にはWindowsよりもMacの方が、キーボード入力しやすいなと感じました。
フルスクリーンの扱い
私がMacに乗り換えて、初めてつまづいたのがタブのフルスクリーンです。
Windowsだとタブを最大化することで画面全体にページを広げることができます。Macでも同様の機能がもちろんあるのですが、なんとMacでタブを最大化すると、Windowsでいう仮想化デスクトップのような扱いになるのです。
言葉で表現するのは少し難しいのですが、Windowsの最大化とは全く違うので、最初のうちは戸惑いましたね。
慣れてくると苦に感じなくなるのですが、初めてMacを触る方は、このフルスクリーンに注意した方が良きです。
クリップボード
個人的には、Macの最大の欠点だと思います。
なんとMacには、過去のクリップボードの履歴が保存されないのです。
Windowsだと、数分間にコピーあるいは切り取りした文字や画像でも、Windowsキー+vで呼び起こせるのですが、Macにはこれがありません。
そのため、私はサードパーティ製の「CopyClip」というアプリを入れて使っています。
Windowsで、よくクリップボードを使う方は、くれぐれもご注意を!
OneDriveが使えない
WindowsからMacへのデータ移行にOneDriveを使うのは、良い案かもしれませんが、専用のアプリを入れないとうまくいきません。
というのも、OneDriveからダウンロードした圧縮ファイルは、Mac上だと解凍できないからです。解凍するには、サードパーティ製の専用アプリが必要になるので、注意が必要です。
結局、WindowsとMacどっちがいい?

ここからは、筆者が乗り換えて感じたWindowsとMac、それぞれの良さについて語っていこうと思います。

初めてパソコンを買い人は、ぜひ参考にしてみてね!
Windowsを選ぶメリット


- アプリとの互換性が高い
- 多種多様なデザイン・性能のパソコンが選べる!
- 多くの企業で採用されている
アプリとの互換性が高い
世界中で圧倒的に普及しているデスクトップ向けオペレーティングシステム「Windows」。
2023年12月の段階では、世界中で72.79%のシェア率を誇っており、その分、アプリとの互換性は抜群に良いです。(ちなみに、Mac OSは第2位で16.35%です)
Source: https://news.mynavi.jp/techplus/article/20240105-2857451/
もちろん、Mac OSも対応しているアプリは多いですが、マイナーあるいは専門的なソフトウェアになるにつれ、対応しているしていないは、かなり分かれます。そのため、大学生が理系分野の学部に入学した際、Windowsを購入するよう案内されるのは、よくある話です。
また、ゲームソフトに関しても、圧倒的にWindowsの方が向いていますし、きちんと動作します。



ゲーム好きやライブ配信用にパソコンを購入するなら、やはりWindowsが無難ですね!
多種多様なデザイン・性能のパソコンが選べる!
WindowsとMacの最大の違いは、OSが搭載されるハードウェアの種類です。
Appleは、自社で作成したMac OSを販売しておらず、自社製品のみに搭載していますが、Windowsはライセンス認証を購入することで、さまざまな製品に搭載できます。
そのため、数々のPCメーカーが独自に設計・開発したハードウェアにWindowsを載せて販売していますよね。特に有名なメーカーは、富士通やNEC、Lenovo、Acer、hp、ASUSなどです。
もちろん、マイクロソフト自身も「Surface」というブランドでWindows PCを販売しています。
ノートPCからデスクトップやミニPCあるいはBTOパソコンや自作PCまで、さまざまな製品から好きなハードウェアを選択できるのは、Windowsの最大の特徴です。



世界中で圧倒的なシェア率を誇っているのは、OS自体の性能だけでなくライセンス認証を導入していることも理由の一つです。
多くの企業で採用されている
Windowsは、一般ユーザーだけでなく、多くの企業でもビジネス道具として活用されています。
そのため、Windowsに慣れているということは、会社での事務作業をスムーズにこなせるということです。また、サポート体制の充実も無視できません。
マイクロソフト自身によるサポートはもちろんですが、、多くのITベンダーやサポート企業がWindowsに関する知識やノウハウを持っています。そのため、トラブル発生時にも迅速な対応できるので、ビジネスの中断を最小限に抑えられるでしょう。
Macを選ぶメリット


次は、Macを良い点についてです。
- Appleエコシステムとの連携
- クリエイティブや開発環境としての魅力
- 完成度の高いハードウェア
- Appleシリコンの登場
- リセールバリューがいい!
Appleエコシステムとの連携
WindowsかMac、どちらを選ぶかよく議論されますが、その理由の一つに、iPhoneユーザーが多いことが挙げられます。
メインスマホにiPhoneを使っている場合、パソコンも同じApple製Macを使えば、ファイル共有やデータ同期など簡単に行えます。
特に、両機ともiCloudに対応していたり、同じAppleアカウントでログインできるなど、スマホとパソコンのデータ連携で言えば、Windowsに負けることはありません。



学生の間では、「iPhoneを使っているから、Macを買おう」というのが主流です。
クリエイティブや開発環境としての魅力
Mac OSでは、Appleが開発するFinal Cut Pro(動画編集)やLogic Pro(音楽制作)、GarageBand(音楽制作)、iMovie(動画編集)など、プロの現場でも使われる高機能クリエイティブアプリが利用できます。
また、UNIXベースのOSによるターミナルなどの開発ツールが充実しているのも魅力です。Python、Rubyなど、多くのプログラミング言語が標準で利用できます。
もちろん、Xcodeを用いて、iPhoneやiPad向けのiOSアプリの開発も可能です。
完成度の高いハードウェア
Mac OSはWindowsと違って、AppleのMacシリーズにしか搭載されておらず、多種多様な製品群があるわけではありません。
そのため、ハードウェアに対する選択肢がほとんどなく、Mac OSを使うなら必然的にApple製品を使うことになります。
それでも、Mac OSが人気を集めることがでいるのは、このOSを搭載させるハードウェアの完成度が高いからです。
Mac OSが搭載されている「Mac」シリーズには、ノートパソコンの「MacBook Air/Pro」やデスクトップPCの「Mac mini」、「Mac studio」、完全一体型デスクトップPCの「iMac」など、ユーザーの主な使用スタイルに対応できるラインナップが揃っています。
そして、これらの製品には、筐体にアルミニウムを使用することで高い質感を確保したり、高機能インターフェース(thunderbolt 4/5など)や、独自の基準を満たした高機能ディスプレイを搭載されており、Apple製品を買っておけば問題ないという状態が整っているのです。



Macを持っているという所有欲も満たされますね。
さらに、次のメリットもMac OSを選ばれる理由の一つとなっています。
Appleシリコンの登場
「Mac」シリーズは以前まで、CPUにインテルのCore iシリーズ、GPUにAMDのRadeonシリーズを搭載するのが主流でしたが、2020年から自社製チップであるAppleシリコン、通称「M」チップに完全移行しました。
このMチップは、CPUやGPU、メモリなどを全て一つに集約しており、高い処理能力や電力効率、省スペース化が特徴的です。特に、電力効率が凄まじく、かなりの高負荷をかけない限り、ファン回転音がしなくなりました。
また、Mチップを搭載してから、MacBookシリーズの最大駆動時間が大幅に伸びています。



筆者は、この記事の執筆にM1搭載MacBook Airを使っていますが、超静かで快適に動作しています!
リセールバリューがいい!
一度買ってしまえば。数年はもつ高性能パソコンでも、いつかは売り時が来ます。
そんな時、次のパソコンを買うためにも、できるだけ高く売りたいものですが、Macはそんな願望を叶えてくれるかもしれませんよ。
製品によって異なりますが、中古買取相場では、WindowsよりもMacの方がリセールバリュー、つまり高く売れる傾向にあります。
Macシリーズは新品だと、かなり高いですが、この特徴を活かせば次のパソコンを楽に購入できるかもしれません。
さらに、売りやすさも特徴の一つです。
Windowsの場合、ノートパソコンに限らず、デスクトップPCや自作パソコンなど、様々なハードウェアが存在するため買取査定が複雑化します。
しかし、Macの場合、Appleが製造・販売している製品しかないため、型番がわかりやすく、COA ラベル ( プロダクトキー ) のようなラベルも付いていないため、Windowsに比べれば、比較的簡単なのです。
さらに、日本だとiPhoneのようにMac製品も多く流通しているので、すぐに買い取ってくれます。査定額が気になった方は、一度、Mac買取専門店の「Mac買取ネット」で査定してみて下さい。





Mac買取ネットは、梱包キットを使って、自宅にいながら簡単売却できる買取サービスです。
MacでもWindowsを使う方法!
以上が、筆者が考えるWindowsとMac、それぞれのメリットです。
世界中で使われているWindowsに慣れておけば、問題なさそうですが、Appleシリコンや高品質ハードウェアが魅力のMacも捨て難いですよね。
そこで、誰もが考える理想「Mac製品でWindowsもMac OSも動かす」を可能にするソフトがあります。それが、「Parallels(パラレルズ)」です。
パラレルズを使えば、Mac非対応のソフトやプラグイン、サイトなども楽に使えるようになります。そのため、Macでは、このソフトが使えないからWindowsにするといった悩みを解決できます。
そのほかにも、MacとWindowsのアプリ間で、ファイルやフォルダーを共有したり、 画像やテキストのコピーと貼り付けや、ファイルのドラッグ&ドロップといったデータ共有も可能に。
実際の動作画面はこんな感じです。
パラレルズには、Macアプリ以外のアプリをときどき使用するユーザーや、頻繁に使用するパワーユーザー、MacでWindowsを実行する開発者、専門家など幅広い層に向けて、いくつか製品が用意されていますが、初めてパラレルズを使う人あるいは学生ユーザーにオススメなのは、「Parallels Desktop for Mac」です。
「Parallels Desktop for Mac」は、頻繁にMac非対応アプリを使えるよう、シンプルで簡単な機能が搭載されています。
Macを購入したいけど、Windowsも使いたいという方は、ぜひ試してみて下さい。


まとめ
この記事では、Windows歴4年の筆者が初めてMacに乗り換えて感じた、両者の違いを紹介しました。
どちらも魅力的で、選ぶのは難しいですよね。
今は完全にMacを使っている筆者も、正直Windowsの方が使いやすいなと感じる場面は多々あります。笑
ですが、Appleシリコンによる圧倒的な静粛性や、バッテリー持ち、一番ベーシックなM1チップでも快適に動作する性能など、買って良かったなと感じる場面も多々ありますよ。
WindowsからMacへの乗り換えを検討している方は、ぜひ参考にしてみて下さい!