AMDは、RDNA 4アーキテクチャ採用のGPU「Radeon RX 9070」シリーズを発表しました。2025年初のCESにて予告されていた製品で、現在のラインナップ「Radeon RX 9070」と「Radeon RX 9070 XT」の2製品。AMDによれば、1440pゲーミング対応GPUの価格帯で4Kゲーミングを実現するとのこと。
発売日は3月7日。市場販売想定価格は9070が549ドルで、9070 XTが599ドル。準ハイエンドクラスのGPUだ。

Radeon RX 9070の主な仕様

下位のRadeon RX 9070の主な仕様は、CU数が56基、RTアクセラレータ数が56基、AIアクセラレータ数が112基、ピークAI TOPSが1,165TOPS(INT4スパース時)、ブーストクロックが2.52GHz、メモリ容量が16GB、TBP(Total Board Power)が220W。
AMDによると、4K最大画質設定では、Radeon RX 6800 XTと比較して38%高速、GeForce RTX 3080と比較して26%高速。Radeon RX 7900 GREのウルトラ画質設定と比較した場合、平均21%高速で、ウルトラ画質でレイトレーシングを有効にしても11~34%高速とのこと。
Radeon RX 9070 XTの主な仕様

上位のRadeon RX 9070 XTの主な仕様は、CU数が64基、RTアクセラレータ数が64基、AIアクセラレータ数が128基、ピークAI TOPSが1,557TOPS(INT4スパース時)、ブーストクロックが2.97GHz、メモリ容量が16GB、TBPが304W。
AMDによると、4K最大画質設定では、Radeon RX 6900 XTと比較して51%高速、GeForce RTX 3090と比較して26%高速。一方、Radeon RX 7900 GREのウルトラ画質設定と比較して平均42%高速で、レイトレーシングを有効にすると36~66%高速とのこと。
インターフェース
インターフェースは、PCIe 5.0、DisplayrPort 2.1a、HDMI 2.1bをサポート。
RDNA 4

新アーキテクチャの「RDNA 4」では、メモリサブシステムの改善(メモリ圧縮の強化、256bit/20GbpsのGDDR6メモリの採用)、スカラユニットの強化、ダイナミックレジスタアロケーションの対応、CUの効率改善および動作クロックの上げたたことで、基礎性能が向上。
また、レイトレーシング処理を行なうアクセラレータ第3世代に進化し、スループットが従来から2倍に向上した。AIアクセラレータ機能では、FP16性能は2倍、INT8およびFP16スパース性能は4倍、INT8スパース性能は9倍になり、FP8フォーマットの演算にも対応。よって、生成AIの速度も向上した。
動画処理では、H.264/HEVC/AV1をサポートし、最大8K/80fpsのエンコード/デコードに対応。動画を処理するデュアルメディアエンジンも進化させたことで、同じビットレート下での画質が改善している。
FSR 4

新しい超解像技術「FidelityFX Super Resolution 4」(FSR 4)は、RDNA 4に最適化しつつ、従来のFSR 3.1 APIからアップグレード可能で、ニューラルレンダリングにも対応。AMDによると、同じパフォーマンスモードでは従来のFSR 3.1より画質を改善でき、ネイティブ4K解像度と比較すると性能を3.4倍に引き上げられるとのこと。ローンチ時は30以上のタイトルが対応し、2025年内には75タイトル以上が対応するそうです。