昨年の10月に発表されたSnapdragon X Eliteですが、まだこのチップを搭載したモバイルPCは登場していません。このX Elite搭載製品は2024年の半ばに登場すると言われているため、未だに出ていないのは当然なのですが、X Eliteが発表されてから、AppleのM3やintelのCore Ultraといったライバル製チップが次々に登場しています。
発表当初はM2や13世代intel Coreよりも高いスコアを出したと話題になっていましたが、新しい次世代チップが出てくれば状況は変わっていきます。そんな中、9TO5GoogleはサムスンがこのX Eliteを搭載したGalaxy Book 4 Edgeを準備していると報じました。
このGalaxy Book 4 EdgeはGalaxy Book 4シリーズのうちの1つになりますが、他の機種がCore Ultraのintel製チップを搭載しているのに対して、Galaxy Book 4 Edgeはシリーズの中で、唯一クアルコム製チップを搭載した機種になります。
M3MacBook Airがライバル
Galaxy Book 4 Edgeはメモリ16GB、SSD512GBの構成で販売され、価格は1800ユーロ(日本円で約290,000円)になるようです。同等モデルとされるM3搭載MacBook Aiは1,729ユーロであり、価格ではほぼ均衡しています。そのため、搭載OSやハードウェア、対応アプリケーションの違いで購入者の選択が決まりそうです。
また、Galaxy Book 4 Edgeが発表されても、日本で発売されるかはわかりません。しかし、X Eliteチップはサムスン以外にもAcer、ASUS、HP、Lenovo、Microsoftなどの大手メーカー製ノートPCに搭載される可能性が高いです。そのため、まだ先にはなりますが、日本でもX Eliteチップ搭載PCが販売される日が来るかもしれません。
X Eliteには、普及率の低さや、Arm版Windowsとアプリケーションとの互換性などの課題がありますが、それらの課題をクリアして、「省電力かつ高性能なWindowsPC」という印象をユーザーに与えることができれば、Windows on Snapdragonの普及に繋がるかもしれません。
Source:https://9to5google.com/2024/03/11/samsung-galaxy-book-4-edge-snapdragon-x-elite-report/