今月に発売されたAppleの新製品「Mac mini」。最新のM4プロセッサを搭載しつつ、従来のおよそ半分となる小型ボディへと生まれ変わった新デザインは、他の新製品(Macbook Pro、iMac)を際し置いて、魅力的だと感じます。
そんな「Mac mini」でしが、発売早々、ある問題が浮上しています。それは、電源ボタンの位置です。従来は、本体の側面にインタフェース類と並んで、配置されていましたが、今回の新型からは本体下部に配置されるようになりました。
このことについて、「Mac mini」を購入または購入するか悩んでいるユーザーからは、電源ボタンが押しにくいといった苦情が殺到しているのです。
実際、電源ボタンに触れるのは、最初のMacを起動する時以外に触りませんし、本体の重量はおよそ700g前後と持ち上げるにはなんて事のない重さ。使っていない時は、スリープ状態にしているユーザーに至っては、そもそも電源ボタンに触れないでしょう。
そのため、筆者としては電源ボタンくらい底面にあってもいいのではないかと思うのですが、確かに、電源ボタンが底面に付いている製品というのは、あまり見たことがありませんし、そういった苦情が出るのも仕方ないのかと思います。
そんな電源ボタン問題に、Appleの役員が回答している動画がネット上にアップロードされました。
長年のスリープ or シャットダウンどちらか問題に終止符
中国のウェブサイト「IT house」は、11月7日に「Film and TV Hurricane」がAppleの上級副社長であるGreg Joswiak 氏と John Ternus 氏にインタビューした動画を中国の動画共有サイト「bilibili」に公開したと投稿しました。
この動画では、インタビュアーが「Mac mini」の電源ボタンについて「なぜ底面に設置したのか」と尋ねており、Appleの2人は、このことについて2つの理由を答えています。
- 「今回の新製品は、前世代の製品の半分のサイズに縮小したため、電源ボタンを最適な位置に配置する必要があった」
- 「ユーザーがMacデバイスを使用する時、電源ボタンをほとんど使用しないと考えている」
Appleは急激に「Mac mini」の筐体を小さくしてしまったために、電源ボタンの配置に迷った結果、底面でいい!となったよう。今回の新製品は非常にコンパクトにした分、いろいろな面で苦労したことが伺えます。
また、「電源ボタンをほとんど使用しない」という理由について、2人は「最後にMacの電源を入れたのがいつだったかさえ思い出せない」と述べています。
以前から、Macユーザーの間で、1日の終わりに「スリープをするかシャットダウンをするか」という議論がありましたが、ついに終止符が打たれたような気がします。
結論、Apple幹部によると「Macデバイスは、ずっとスリープ状態でOK」ということです。