AMDは10月10日、企業向けプロセッサ「Ryzen AI PRO 300」シリーズを発表しました。
「Ryzen AI PRO 300」シリーズは、「AMD PRO」と呼ばれているハードウェアセキュリティ機能や、「DASH」と呼ばれる業界標準の管理機能、Cloud Bare Metal Recovery(cBMR)、Supply Chain Security、Watch Dog Timerなどの機能に対応しており、ビジネスPCのリモート管理やPCのリカバリなどが使用できます。(AMDの企業向け製品には名前に「PRO」が付く)
アーキテクチャやスペックなど基本的には「Ryzen AI 300」シリーズと同じですが、SKU「Ryzen AI 9 HX PRO 375」にだけ55TOPSのNPUが搭載されている点が、「Ryzen AI 300」シリーズとの違いになります。
「Ryzen AI PRO 300」シリーズのSKUラインナップは以下の3製品です。
- Ryzen AI 9 HX PRO 375(NPU:55TOPS)
- Ryzen AI 9 HX PRO 370(NPU:50TOPS)
- Ryzen AI 7 PRO 360(NPU:50TOPS)
前世代の「Ryzen PRO 8040」シリーズと比較すると、「Ryzen AI 300」シリーズでは、x86マイクロアーキテクチャがZen 4からZen 5/Zen 5cに進化。CPUコアが4コア増えた12コアに。最大キャッシュサイズが24MBから36MBに増加。グラフィックスアーキテクチャがRDNA 3からRDNA 3.5に進化。NPUアーキテクチャがXDNAからXDNA 2に進化。NPU性能が最大16TOPSから最大55TOPSに増加となっています。
AMDによると、「Ryzen AI PRO 300」を搭載したシステムは10月から出荷開始される予定だとしています。
Source:https://www.amd.com/ja/newsroom/press-releases/2024-10-10-amd-ryzen-ai-pro-300-pc.html