「Android Auto」とは、Googleが開発したスマートフォンを車載システムと連携させるためのアプリケーションです。
ディスプレイオーディオにAndroidスマートフォンを有線あるいはBluetoothで繋げた後、「Android Auto」を起動することで、車内のディスプレイに表示された様々なAndroidアプリを使用できます。
「Android Auto」では、SpotifyやYouTube Musicなどの音楽アプリや、Yahoo!マップ、Google マップなどのマップアプリなど、さまざまアプリに対応しており、運転を便利に快適にする機能が備わっています。
対応アプリの一例はこちら。
Android Autoの主な機能
音声アシスタント
ハンドルを握ったまま、「OK Google」と話しかけるとGoogleアシスタントが開き、ユーザーの音声を認識してくれます。例えば、「〇〇までのルートを検索して」や、「お気に入りの曲をかけて」と話しかけることで、運転から目を逸らさずに音声操作が可能です。
普段はあまりGoogleアシスタントを使っていない方でも、運転に集中したい状況では頼りになる機能かもしれません。
Googleマップを使ったナビゲーション
「Android Auto」を使えば、車内ディスプレイを使ってGoogleマップを使用できます。
普段から使い慣れているGoogleマップであれば簡単に操作ができる上、リアルタイムの渋滞情報や、連絡先への到着予定時刻の共有など、モバイルデータ通信ならではの便利な機能も利用できます。
通話とチャット機能
運転中でも、「Andoroid Auto」であれば連絡先への通話が可能。わざわざスマートフォンを取り出して操作する必要がなく、ハンドルから手を離すこともありません。また、メッセージを受信すると、Googleアシスタントがその内容を読み上げてくれたり、ユーザーの声を使って相手にメッセージを返信するといった機能も利用できます。
音楽アプリでメディアを再生
「Android Auto」には、SpotifyやYouTube Music、Amazon Musicなどが対応しているので、運転中に好きな音楽やプレイリストを簡単に再生可能です。また、音楽以外にも最新のニュース内容を音声で再生したり、Google Play ブックス、Audibleを使って、オーディオブックを聴くこともできます。
Android Autoの弱点
「Android Auto」の弱点は、対応していないアプリは使えないことです。
運転の安全性を考慮して、ポケモンGOのようなゲームアプリやTikTokのようなSNS、NetflixやHuluなどの動画配信アプリは対応していないため、「Android Auto」では利用できません。
また、「Android Auto」を通じてのマップアプリや音楽アプリの使用には、スマートフォンのモバイル通信を利用するので、データ通信のギガを消費します。そのため、通信速度制限がかかっているスマートフォンでは「Android Auto」の利用がほぼ不可能になります。
車との繋げ方
次にAndroidスマートフォンと車を繋げ、「Android Auto」を起動する方法についてです。
基本的に、車内に備え付けてあるディスプレイオーディオにスマートフォンを繋げるのですが、「Android Auto」に対応しているか確認が必要です。
確認方法は、自身の備え付け機器が対応しているか説明書を読んだり、メニュー画面などに「Android Auto」のアプリアイコンがあるか、スマートフォンを繋げた際に、「Android Autoを利用しますか?」というメッセージが出るかなど。
最近の車は、「Android Auto」とAppleの「Car Play」の両方に対応していることが多いですが、201〇年代の年式以前の車は対応していないことが多いので、注意が必要です。
有線の場合
- データ通信が可能なUSBケーブルを車載USBポートに差し込み、ケーブルのもう片方をAndroidスマートフォンに繋ぎます。
- すると、「Android Autoを利用しますか?」と表示されるので、「利用する」または「一度だけ利用する」をタップします。これで接続完了です。
- もし、「Android Autoを利用しますか?」が表示されない場合は、ディスプレイオーディオから「Android Auto」を起動して操作するか、Androidスマートフォンから「Android Auto」を操作します。(設定アプリ>接続設定>接続の詳細設定>Android Auto>+ 車と接続する)
無線(Bluetooth)の場合
- AndoroidスマートフォンのBluetoothをONにして、車とスマートフォンをペア設定します。
- ペア設定が完了すると、数秒以内に「Android Auto」が自動で起動します。これで接続完了です。
- もし起動しない場合は、有線の場合の手順3を試してみて下さい。
「Android Auto」アプリが表示されない?
Android 9までの機種では、「Android Auto」をインストールする必要があったのですが、Android 10以降からは直接、組み込まれるようになりました。そのため、インストールする必要がなく、通常のアプリ一覧には表示されていません。
「Android Auto」の設定画面へは、(設定アプリ>接続設定>接続の詳細設定>Android Auto)の手順で移動できます。
まとめ
この記事では、「Android Auto」の機能や使い方、対応アプリについて紹介しました。
「Android Auto」を利用するには、車側が対応していないと使えないなど、少し難しいですが、うまく接続できれば、きっと運転がもっと楽しくなるはずです!
対応している車種を持っている方や、興味のある方は、ぜひ試してみてください!