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スマートフォンのカメラは12MPが基準なのか

スマートフォンのカメラは12MPが基準なのか
写真:Adobe Stock

最近では、48MP50MP、さらにはGalaxyの200MPのカメラを搭載したスマートフォンが登場しています。画素数が多いと細かい描写まで撮ることができるので、高性能なカメラとして扱われますが、本当に高画質な写真が撮れるとは限りません。

画素数を増やすと、1つ1つの受光素子から取り込める光が減るため、階調表現やダイナミックレンジが減ったり、高感度で写真を撮る際(暗い場所で写真を撮るとき)にノイズが出やすくなり、ザラザラした写真になります。そのため、イメージセンサーの大きくすることで、階調表現を滑らかにしたり、ノイズを低減するといった対策が必要になります。

12MPとは

12MPとは、写真を構成する1色の色が付いた画素が1200万個あるという意味です(1MPは100万P)。写真を構成する画素が多いと、写真を拡大しても粗くなりにくくなり、被写体がきめ細かに写ることで、よりリアルな写真に近づきます。

しかし、上記で述べたように、画素数を増やすと、1つ1つの受光素子から取り込める光が減ったり、写真自体のデータが重くなります。

48MPと12MPの違い

最近では、iPhone 15 ProXperia 1 VGoogle Pixel 8 proのような48MPや50MPの高画素カメラを搭載したスマートフォンが登場しています。48MPや50MPも12MPと同じで、4800万個、5000万個の画素で構成されており、12MPよりも4倍近い画素で写真を撮ることができます。

しかし、このような高画素カメラを持つスマートフォンで実際に写真を撮ると、12MPや12.5MPで写真が記録されます。これは、クアッドピクセルセンサーといって、4つの画素を1つの画素として写真を撮るように設計されているため、48MP、50MPを4で割った12MPや12.5MPのサイズで写真を撮ることになるのです。

このクアッドピクセルセンサーは4つの画素を1つにまとめて処理することで、1つの画素につき4倍の光を取り込むことができます。そのため、暗い場所での撮影でもノイズを抑えた高画質な写真を撮影できたり、高速で精度の高いAF性能を実現できます。また、48MPの中をくり抜いて高画質の12MPの写真を撮影したり、ピクセルを1つにまとめずに48MPで撮影したり、48MPと12MPを撮影して合成し、24MPの写真を作るといった汎用的な使い方ができます。

大抵なスマートフォンでは、12MP以上の写真を撮ろうとすると、ディフォルトの設定から自分で変更しなければならないケースがほとんどです。

12MPが基準になっている

せっかくの高画素カメラを持っていても、スマホメーカーがピクセルをいくつかにまとめて撮るように設計しているということは、スマートフォンでとる写真は12MP程度で十分という考えがメーカー側にあるのかもしれません。実際、一般的な用途であれば12MPでも十分きれいに撮れますし、ファイルサイズも大きくなりすぎずに済みます。日常的な写真撮影やSNSへの投稿用の撮影に使われることが多いスマートフォンのカメラでは、12MPの写真の画質やファイルサイズはスマホユーザーにとってちょうど良い画素数なのでしょう。

それでも、高画素なカメラで写真を撮りたいといったユーザーには、高画素カメラをのせたハイエンド機器を販売するけれど、クアッドピクセルセンサーのような設計にして、通常は12MP程度で撮るようになっているというのが、今のスマートフォンカメラの現状なのではないでしょうか。

まとめ

この記事では、最近の高性能スマートフォンのカメラ画素数について書いてみました。毎年、新機種が出るたびにカメラの画素数が上がっているように思います。また、最近ではハイエンド機器だけでなく、ミドルレンジのスマートフォンにも48MP、50MPのような高画素カメラが搭載されるようになりました。今後どういった方向へ、スマホカメラが進化するのか注目です。

スマートフォンのカメラは12MPが基準なのか

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